ll_ ピッツェリア・アズーリ - 神戸 _
燃料が薪だけであった頃、扱いが大変だったと想像できる。 しかし技術の進歩に伴い、電気やガス等様々な便利な燃料があるにも関わらず、 それでも薪という古典的な手段が選ばれる。 炎に対する憧れや懐古主義的なものが、そうさせるかも知れない。 テクノロジーが発達した現在、 薪も従来の欠点を排除して便利で機能的に使うようになりました。 衛生的な視点から、安全でコンパクトとそして熱をコントロール出来るようになり、 薪はブリケットへと進化したと思います。 薪を扱った事がある人なら慨ね全員が経験しているであろう、 避けては通れない苦労や重労働(管理の手間、窯や煙突の掃除、 更には保存状態の悪い薪を使ったとき等のマイナス面)。 特に私のように住宅街で営業をされてる方、 煙突から黒煙とか火の粉が出るときは住民からの苦情が絶えません。 ”O SOLE MIO” のブリケットは全てその難点から解放されます。 一見他のブリケットと変わらないように見える ”O SOLE MIO” だが、 ピッツァ専用のブリケットとして、他社にはない独自のテクノロジーが駆使されている。 従来の丸いブリケットでは崩れやすく長時間の燃焼ができない。 この難点を補うため8角形に形成し、窯の中で転がりにくいし、 それまで以上の高圧縮を加える事が出来て、 崩れにくくなり、長時間燃焼することが可能になった。 私が一番気に入った処としては、このブナの木屑の塊で出来ているブリケットからは 黒い煙が出ないと言う処です。 独特なブナ材のいい香りが窯の中に広がって、 ピッツァの焼き上がりを一層美味しくしてくれます。 現在、様々な規制や事情があり、昔のように手軽に薪を使える環境では なくなっているから、イタリア本場の伝統を守る発想からこの革新的なブリケットが 出来たと思います。 ピッツァ職人としては非常に嬉しいです。 だって、ピッツァ薪窯専用ブリケットですから。
OWNER PIZZAIOLO 小崎哲也 |